『鬼滅の刃』の十二鬼月、その頂点に君臨する上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)。
六つの目を持つ異様な姿と、鬼でありながら呼吸を使って刀で戦うという、ほかの上弦とは一線を画す存在です。
「黒死牟の正体は誰?」
「どれくらい強い?」
「継国縁壱とはどんな関係?」
「なぜ鬼になった?」
「月の呼吸とは?」
「時透無一郎と血縁関係がある?」
「最後はなぜ死亡した?」
など、気になる人も多いでしょう。
結論からいうと、黒死牟の正体は、**日の呼吸の始祖・継国縁壱の双子の兄である継国巌勝(つぎくに みちかつ)**です。
弟・縁壱の圧倒的な才能に追いつくことができず、「もっと強くなりたい」「死にたくない」という思いから鬼の道を選びました。
今回は黒死牟とは何者なのか、正体・強さ・月の呼吸・縁壱との関係・鬼になった理由・最期まで詳しく解説します。
※この記事には原作終盤・無限城編のネタバレが含まれます。
結論|黒死牟の正体は縁壱の双子の兄・継国巌勝
黒死牟の正体は、
継国巌勝
です。
そして巌勝の双子の弟が、
継国縁壱。
縁壱は日の呼吸を生み出し、鬼舞辻無惨を一人で死の直前まで追い詰めた伝説的な剣士です。
巌勝自身も非常に優秀な剣士でした。
しかし、弟はあまりにも強すぎました。
どれほど努力しても追いつけない。
自分が一生かけて磨いた剣技さえ、弟には届かない。
この圧倒的な才能の差が、
巌勝の人生を大きく狂わせていくことになります。
黒死牟とは?
黒死牟は、
上弦の壱
です。
十二鬼月の中で最上位に位置し、鬼舞辻無惨に次ぐほどの圧倒的な戦闘能力を持っています。
特徴は、
六つの目。
刀を使った剣術。
月の呼吸。
血鬼術。
驚異的な再生能力。
透き通る世界。
など。
人間時代から剣士だったため、
呼吸を使う剣士の技術と鬼の身体能力を同時に持つ
という極めて特殊な鬼です。
黒死牟の人間時代は継国巌勝
黒死牟は人間だったころ、
継国巌勝
という名前でした。
戦国時代の武家に生まれ、縁壱とは双子。
当時は双子が跡継ぎ問題などで不吉と考えられることもあり、兄の巌勝が家を継ぐ立場に置かれていました。
一方、額に特殊な痣を持って生まれた縁壱は、幼いころから異質な存在として扱われます。
巌勝は当初、
弟を守ろうとする優しい一面
も持っていました。
しかし、縁壱の異常な才能が明らかになったことで関係が変わっていきます。
縁壱は幼いころから別格だった
縁壱は幼少期、ほとんど剣術を習っていないにもかかわらず、父の配下の剣術指南役を簡単に打ち負かしてしまいます。
それまで剣術を学び、
「自分は優秀なのだ」
と思っていた巌勝にとって、これは衝撃的な出来事でした。
さらに縁壱には、
透き通る世界
を見る能力までありました。
相手の筋肉や骨格、血流などを見抜くような感覚を、生まれながらに持っていたのです。
ここから巌勝の中に、
弟への憧れと嫉妬
が生まれていきます。
巌勝は鬼殺隊へ入る
成長した巌勝は家族を持ち、武士として生活していました。
しかし鬼に襲われたところを縁壱に救われ、再び弟と出会います。
圧倒的な剣技を持つ縁壱。
その姿を見た巌勝は、自分も同じ領域へ行きたいと考えます。
そして家や家族を離れ、
鬼殺隊へ入隊。
縁壱から呼吸を学ぶことになります。
巌勝は日の呼吸を使えなかった?
縁壱が使うのは、
日の呼吸
です。
すべての呼吸の始まりとなる剣技。
しかし、ほかの剣士たちは縁壱と同じようには日の呼吸を使えませんでした。そこで縁壱は、それぞれの剣士に合う形へ呼吸を調整していきます。
水。
炎。
風。
雷。
岩。
などの基本となる呼吸が生まれていきました。
そして巌勝が自分に適した形として使うようになったのが、
月の呼吸
です。
月の呼吸とは?
月の呼吸は、
継国巌勝=黒死牟が使用する呼吸
です。
日の呼吸と対になるような名前ですが、
「日の呼吸と完全に同格の呼吸」
という意味ではありません。
巌勝は縁壱と同じ日の呼吸を使うことができず、自分自身に合った月の呼吸を磨きました。
鬼になってからは、さらに長い年月をかけて剣技を鍛え続けています。
そのため黒死牟の月の呼吸は、
人間時代の剣術+鬼の肉体+血鬼術
が融合した異常な技へ変化しています。
黒死牟の刀は普通の日輪刀ではない
黒死牟が使う刀も非常に特殊です。
鬼になった黒死牟は、
自分自身の肉体から作られた刀
を使用します。
刀身には目のような模様があり、破壊されても再生可能。
さらに月の呼吸によって放たれる斬撃には、不規則な三日月状の刃が大量に発生します。
通常の剣士が使う呼吸とは違い、
鬼だからこそ成立する月の呼吸
になっているのです。
黒死牟の強さ① 数百年の剣術経験
黒死牟の恐ろしさは、単純な身体能力だけではありません。
戦国時代から生き続け、
数百年にわたって剣を磨いています。
人間の剣士には寿命があります。
しかし鬼となった黒死牟は、老化によって剣士としての時間を失うことなく修業を続けられました。
もともと優秀だった剣士が、
鬼の身体で数百年間修業を続けた
と考えれば、その異常な強さが分かります。
黒死牟の強さ② 月の呼吸と血鬼術
黒死牟の月の呼吸は、鬼となったことでさらに凶悪になっています。
刀を振ると、無数の三日月状の斬撃が発生。
しかも斬撃の大きさや軌道が一定ではありません。
そのため、
普通の剣筋を読む感覚では回避しにくい
という特徴があります。
近距離だけではなく広い範囲を攻撃でき、柱クラスでも簡単には接近できません。
黒死牟の強さ③ 透き通る世界
黒死牟は、
透き通る世界
にも到達しています。
相手の身体内部を見通すように観察し、
筋肉。
血流。
身体の動き。
などから相手の状態や攻撃を読み取ります。
これは継国縁壱も使っていた領域。
黒死牟が長い年月をかけて剣士として極めてきたことが分かります。
黒死牟の強さ④ 驚異的な再生能力
もちろん黒死牟は鬼なので、
再生能力
も持っています。
腕を斬られても回復。
刀も再生。
通常なら致命傷となる攻撃にも耐えます。
さらに終盤では頸を斬られてもなお再生しようとし、
頸を斬られるという鬼の弱点さえ克服しかけます。
この時点で、一般的な鬼とは完全に別次元です。
黒死牟VS悲鳴嶼・実弥・無一郎・玄弥
無限城で黒死牟と戦うのが、
時透無一郎
不死川玄弥
不死川実弥
悲鳴嶼行冥
です。
柱の中でも最強格の悲鳴嶼。
高い実力を持つ実弥。
天才剣士・無一郎。
特殊な鬼食いの能力を持つ玄弥。
これだけの戦力を集めても、黒死牟との戦いは壮絶なものになります。
つまり黒死牟は、
柱一人で倒せるような相手ではありません。
黒死牟と時透無一郎の関係
黒死牟は無一郎を見て、その血筋に気づきます。
実は時透無一郎は、
継国巌勝の子孫
にあたります。
つまり黒死牟にとって、
遠い子孫
です。
無一郎がわずか14歳で柱になるほどの才能を持っていた背景には、継国家の血筋も関係していると考えられます。
黒死牟自身も無一郎の才能を高く評価しています。
しかし二人は祖先と子孫として再会するのではなく、
鬼と鬼殺隊士として戦う
ことになります。
巌勝はなぜ鬼になった?
巌勝が鬼になった理由には、複数の感情が重なっています。
特に大きいのが、
縁壱を超えたい
という思いです。
そしてもう一つが、
死への恐怖
でした。
巌勝には鬼殺隊の痣が発現していました。
痣を発現した剣士は、原則として25歳を超えて長く生きられないとされます。
このまま人間として死ねば、
自分の剣技を完成できない。
縁壱へ追いつけない。
その恐怖を抱えていた巌勝へ、
鬼舞辻無惨が鬼になる道を提示します。
巌勝はその誘いを受け入れ、黒死牟となりました。
黒死牟は縁壱が嫌いだった?
黒死牟の縁壱への感情は、
単純な「嫌い」ではありません。
憧れ。
嫉妬。
劣等感。
尊敬。
恐怖。
さまざまな感情が混ざっています。
巌勝は人生のほとんどを、
「縁壱のようになりたい」
という思いに支配されていました。
しかし、どれだけ努力しても届きません。
鬼になり。
数百年生き。
剣を磨き続けても、
縁壱の存在は消えませんでした。
老いた縁壱VS黒死牟
鬼になった黒死牟は、数十年後、
80歳を超えた縁壱
と再会します。
痣を持ちながら25歳を大きく超えて生きていた縁壱。
黒死牟にとって、その存在自体が理解できないものでした。
しかも老いた縁壱は、かつてと変わらないほどの剣技を見せます。
一撃で黒死牟の頸を斬りかけました。
しかし次の攻撃が来る前に、
縁壱は立ったまま寿命を迎えます。
黒死牟は最後まで、正面から縁壱を超えることができませんでした。
黒死牟が持っていた笛とは?
縁壱の死後、黒死牟は弟の身体から、
幼いころ自分が縁壱へ渡した笛
を見つけます。
縁壱はその笛を何十年も大切に持ち続けていました。
巌勝にとっては、自分を苦しめ続けた弟。
しかし縁壱にとって巌勝は、
ずっと大切な兄
だったのです。
黒死牟はその後も笛を持ち続けます。
鬼になり、人間時代の多くを捨てても、
弟とのつながりだけは完全には捨てられなかった
ことが分かります。
黒死牟はなぜ死亡した?
黒死牟は悲鳴嶼・実弥・無一郎・玄弥との総力戦によって追い詰められます。
無一郎の赫刀。
玄弥の特殊能力。
悲鳴嶼と実弥の攻撃。
すべてが重なり、ついに頸を斬られます。
それでも黒死牟は再生。
さらに異形の姿となって生き続けようとします。
しかし、そのとき黒死牟は、
刀に映った自分自身の姿
を目にします。
黒死牟はなぜ再生をやめた?
黒死牟が見たのは、
自分が目指していた侍とはかけ離れた、
醜い鬼の姿
でした。
縁壱を超えたかった。
最高の剣士になりたかった。
剣技を永遠に残したかった。
そのために家族を捨て。
人間を捨て。
仲間を裏切り。
鬼になった。
しかし数百年の果てに手に入れたものは、
自分が本当に望んでいた姿ではありませんでした。
「私は一体何になりたかったのだ」という黒死牟の最期の問いは、彼の人生そのものを表しています。
再生への執着が揺らいだところへダメージが重なり、黒死牟は崩壊していきました。
黒死牟は縁壱より強かった?
結論からいうと、
縁壱のほうが圧倒的に強かった
と考えてよいでしょう。
黒死牟は十二鬼月最強。
数百年の経験。
月の呼吸。
血鬼術。
透き通る世界。
鬼の再生能力。
これほどの力を持っています。
それでも80歳を超えた縁壱から一撃を受け、次の一撃が来れば死亡していた可能性が高い状況でした。
黒死牟が数百年かけて追い続けても、
最後まで届かなかった存在
が縁壱なのです。
黒死牟の本当の弱さとは?
黒死牟は非常に強い鬼です。
しかし精神面では、
他人との比較から逃れられなかった人物
でもあります。
巌勝自身も天才でした。
柱クラスの剣士となり、月の呼吸まで作り上げています。
本来なら十分すぎるほどの才能です。
しかし隣にいたのが、
継国縁壱
でした。
「弟より強くなりたい」
「弟のようになりたい」
「弟を超えたい」
その思いに囚われ、自分自身が持っていたものを認められなくなっていきます。
縁壱が欲しかったものと巌勝が捨てたもの
二人の兄弟には皮肉な対比があります。
巌勝は、
才能。
強さ。
剣技。
永遠の時間。
を求めました。
そのために家族まで捨てています。
一方の縁壱が本当に望んでいたのは、
家族と静かに暮らす普通の人生
でした。
巌勝が捨てたものを縁壱は欲しがり、
縁壱が持っていた才能を巌勝は欲しがった。
二人は双子でありながら、
互いに相手が持っているものを求め続けた兄弟
だったとも考えられます。
まとめ|黒死牟は縁壱を追い続けて鬼になった上弦の壱
黒死牟は、
十二鬼月最強の上弦の壱
です。
その正体は、
継国巌勝。
日の呼吸の始祖・継国縁壱の双子の兄でした。
巌勝自身も非常に優秀な剣士で、月の呼吸を使います。
しかし弟・縁壱の才能はあまりにも圧倒的でした。
どれほど努力しても追いつけない。
さらに痣による死の恐怖も重なり、巌勝は無惨の誘いを受けて鬼になります。
そして数百年間、
黒死牟として剣を磨き続けました。
それでも最後まで縁壱には届きません。
鬼になっても弟からもらったものを捨てられず、最期まで幼いころの笛を持ち続けていました。
黒死牟が本当に欲しかったのは、
「最強」という肩書だけではなかったのかもしれません。
認められたかった。
弟のようになりたかった。
そして、弟を超えたかった。
しかし他人との比較だけを追い続けた結果、自分が何になりたかったのかさえ見失ってしまいます。
黒死牟とは、「強さを求め続けた男」が、強さへの執着によって最も大切なものを失っていく悲劇を描いたキャラクターなのです。


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